不動産のツボ HP版 <おもしろ情報 編> |
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<ある旧家の売却ドラマ その1> 農村内の2項道路の物件 ある日、持ち家の単純売却を依頼されました。持ち主は当社の近所に住む方でした。 物件の所在地は、旧村というのか、 昔の農家の集落の中の1軒です。
登記簿を確認すると、 総額5300万円分の抵当権が設定してあり、 1番抵当は某都市銀行、 2番抵当と3番抵当は高利貸しが登記されています。
よって、ここでは「坪単価33万円」とだけ書いておきます。 *鉄筋コンクリート造の建物込みの価格です。
その周近では、坪60万円程度が相場でした。 *もちろん、いろんな要素により、評価増減しますが。
物件からは、少し歩けばのどかな田園地帯が広がり、 山や川などの自然も徒歩圏でありながら、 JR駅にもそんなに遠くない立地です。 前面道路も細く、 最も細い部分では2m強の幅員しかありません。 中古住宅なのに、 サラリーマンの生涯賃金の1/4もの高額物件なので、 すぐには買い手は現れませんでした。
を思い出した読者もいらっしゃるでしょう。 ただ、このケースでは通称「2項道路」という 特例が認められていたのです。 建築基準法施行以前に建物が建っていた場合、 法の条件を満たしていなくても再建築可能なのです。一種の救済措置ですね。 道路幅員が1.8m〜4mの場合に適用され、 建築の許可が下るのです。 *2項道路以外にも、特例は多種あります。 旧村に住んでいる方も、建替を簡単に諦めないでください。
道路付けが悪い旧村の中へは、飛び込みにくいものです。 売却開始後、数十人を案内したのですが、 3週間経っても買い手は現れませんでした。
物件案内した事のない買い手の名前で買付証明を持ってきました。 他県の不動産業者が、小規模の分譲用地として買うということでした。 つづく・・・ |
> ある旧家の売却ドラマ その2 |