不動産のツボ HP版 <住宅ローン 編> |
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<田舎の土地を買って> 田舎の土地を買ってローンを組むつもりのお客さんで、 こんな事例がありました。 地積(面積)の測量がされてない事が多いです。 昔は地積を過小に自己申告して登記するのが普通でした。
国土調査が済んでいない地区では、「字限図」(あざぎりず、じげんず)という いかにも手描きっぽい公図(→絵と言う方がピッタリ?)が多いです。 そこで、銀行はこういう要求をしてきます。 1.境界を明示する 以上は実は簡単そうで、なかなか大変なのです。 周囲の隣地所有者全員に実印をもらい、 印鑑証明書を添付してもらわねばなりません。 *地積測量図の登記にも必要となります。
菓子折りと小遣い程度の謝礼で実印を押してくれるでしょう。 建築は 「巾4m以上の公道に間口2m以上接していなければならない」 ですから、 家を建てるには原則、 官地(公道)に接しているワケですから大変です。
そうやって境界が確定して、やっと測量が可能になります。 普通の人がマイホーム用の土地を買い、 境界確定〜測量〜地積測量図登記及び歩道の切り下げ申請 までをやると、 100万円では済まないでしょう。
しかし、測量や登記だけでなく、更に土木工事で、莫大な追加費用がかかるのです。
区画整理された土地の一画を買う事になりました。
他人の土地を勝手に造成するワケにはいかないのです。 しかし、所有権を移転する際には、 土地の代金を払わねばなりません。 ところが、未造成で、 建築にかかれない状態ですから、 銀行は住宅ローンを実行してくれません。 ・土地購入資金 自己資金で先に払わないといけないのです。 ココまで説明して、お客さんは諦めました。
受けてくれる不動産業者は一社もないでしょう。 その人を信用してないのではなく、 信用してはいけないのです。 例えば、無担保で貸した後、借りた人が交通事故で亡くなった場合、どうやって回収しますか? 極端な例だと思うかも知れませんが あり得ない事ではないのです。 また、不動産や金融に携わる人は、こういう考え方・意識を持たなければ失格なのです。 |
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