不動産のツボ HP版 <新築・増改築工事 編> |
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<洗濯パンは如何なものか> 近年の住宅では、 洗濯機を脱衣所(浴室隣)に設置する設計が多いです。 昔は水漏れリスクを恐れて、 水を扱う機械を建物内に置くのは抵抗がありましたから、 戸建なら家の裏側、 マンションではベランダに、が普通でした。 なので、特に冬場は寒さで主婦業も辛かったものです。 |
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さて、浴室隣の脱衣所に洗濯機を設置する場合、 排水管を床の排水口につなぐのですが、 水漏れに配慮してか、洗濯パンを装備する仕様の建売住宅もいまだに多いようです。 洗濯パン自体は安い物。 建築業者にとっては安い投資でよりよく見せる事ができるオマケのようなものです。
洗濯パンは、少量の水漏れには効果的ですが、 管が外れたようなトラブルの際は役に立ちません。 私なら、洗濯機を載せるコマ(車輪)付きの台を買います。 今風の呼び方だとキャスターと言うんでしょうか? 要するに、普段はストッパーをかけて動かないよう固定しておき、 掃除の際などにはワンタッチでロック解除し移動する事ができる台車のようなものです。 これだと、洗濯機下の掃除がしやすいのです。
長年のチリホコリが洗濯パン内に溜まっても 掃除するのは簡単ではありません。 ヨイショと洗濯機を持ち上げ、移動させてからでないと 掃除ができないのです。 毎日の洗濯で水に濡れますから 特にRC造(鉄筋コンクリート)のマンションのような 湿気やすい建物だと、 カビ・ヌメリが洗濯パンにこびりついているかもしれません。
後々、融通がきかなくなる事が多いからです。 家族構成が変わったりすると、 それまで便利で必要不可欠だった物でも突如として邪魔者になりがちですから。 2009.05.13 |
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