不動産のツボ HP版 <新築・増改築工事 編>

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<出窓は雰囲気が良いが・・・>

出窓のある家は雰囲気がすごくいいですね。

誰もが一度は憧れるのではないでしょうか。


ところが、普通の台形や長方形の出窓はいいのですが、

ボーウィンドウという弓型出窓タイプは 見た目は素晴らしくお洒落ですが、お薦めしません。


出窓の実用的メリットは 1.雰囲気がよい 2.出っ張った部分に物を置ける この2つだけです。


ボーウィンドーは普通の窓のようにスライドさせて開けるのではなく、

レバーをクルクル回すと少しづつ貝ガラのように開いていくのです。

現在は改善されていますが、昔はこのレバーがよく壊れていました。

構造が複雑だったためです。サッシ大手のT社の製品です


また、たかが窓一つ開けるのに、 何度もレバーをクルクル回さないといけないので、

「慣れれば苦にならない」という人も居ましたが、私などは慣れるほど面倒に感じました。


1間タイプでは2つのレバーを、 1間半タイプでは3つのレバーを回さないと、

開口部が全開にならないのです。(開口部が2ないし3つあるのです)


また、構造上、網戸が窓ガラスの内側、つまり室内にあるのです。

これも慣れればいいのでしょうが、 私には何となく違和感があります。


さらに、雰囲気は良い反面、 窓枠がたくさんあるので、開放感に乏しいのです。

1階にボウウインドーを設置すると、 防犯上、格子を入れる方が若干、

安全度が増すのですが そうすると更に開放感に乏しくなります。

その格子も簡単に外せ、外し方を知らない泥棒に対する心理的効果しかありません。


というワケで、建売住宅の標準仕様ならともかく、わざわざ追加費用を払ってまで

この高価なボウウィンドウを注文するメリットは無いというのが私の実感です。


同様の理由で、普通の引き違い窓ではない、変わったタイプの窓は、

強度・実用性・メンテナンス性などで、高価な割にパフォーマンスは低いと言えます。

その費用で、代わりに他の実用的なオプションを選択する事をおススメします。


もちろん、出窓の雰囲気で癒される価値を重視する方にはお値打ち品でしょう。

また、サッシ会社のカタログを見ているのも、なかなか楽しいです。(ネットで閲覧可)

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